呉西地区交通まちづくり市民会議

公開講座「少子高齢化時代の地域を持続可能にする交通を考える」

鈴木文彦氏
    講演する鈴木文彦氏

 少子高齢化が進み人口が減り続ける散居村の砺波地方で、人が住み続けるにはどのような交通体系が必要かを考える交通まちづくり公開講座「少子高齢化・人口減少社会の地域を持続可能にする交通を考える」を11月27日、となみ散居村ミュージアムで開催しました。

 今回は、砺波散居村ミュージアムの生涯学習講座の一環として開いたもので、呉西地区交通まちづくり市民会議が共催団体として企画・運営を行いました。
 講師は、長年にわたりバスを中心に交通問題を取材する交通ジャーナリストの鈴木文彦氏。「社会変化に対応したこれからの地域交通をみんなで考える」と題して講演しました。

 鈴木氏は「バス、タクシーの運転手不足が深刻化しているうえ、コロナ禍で利用が減り、存続が難しくなっている」と指摘。地域の足を守るには「現在あるものをうまく活用することが大切。鉄道、バスを基幹交通とし、乗り合いタクシーなどを組み合わせ、乗り換えを容易することで、利用を増やしている例が多くある」などと述べました。
 さらに、実現には「行政任せではなく、住民自らが当事者として参加し考えていくことが重要」と強調しました。

ワークショップ
    参加者が活発な意見を交わしたワークショップ

 講演の後、鈴木氏と本田豊富山大学都市デザイン学部教授をアドバイザーに、ワークショップ「クルマだけに頼らない暮らしを考える」を開催。およそ50人の参加者が、7班に分かれて意見交換しました。

 最初に「クルマ経費簡単計算シート」を使って、マイカーにどれだけお金を使っているかを計算したところ、参加者らは想像以上に多額であることに驚いた様子でした。
 続いて、「急に車に乗れなくなったら」「免許を返納したら」をテーマに話し合いをしました。討論後の発表では、「公共交通がもっと便利になれば、クルマだけに頼らなくても生活できる」「城端線、路線バス、デマンドバスをうまく組み合わせては」などの意見が紹介されていました。

 講座の模様はYouTubeでライブ配信し、ワークショップにはzoomを使ったオンライン参加も受け付けました。

※クリックすると、資料(PDF)などがご覧になれます。動画閲覧は、Google Chrome 、Safariがお薦めです。

【講座チラシ】【鈴木氏PPT資料】【鈴木氏参考資料】
【クルマ経費 簡単計算シート】

【鈴木氏講演】  鈴木氏プロフィール     【ワークショップ】

※【2021年度公開講座報告書はこちら】全講座の内容を文字起こししてあります。(PDF版)