呉西地区交通まちづくり市民会議

公開講座「城端・氷見線はどう生まれ変わる」

講演する黒﨑氏
     講演する黒﨑氏

 城端線・氷見線の再構築計画が国に認定されたことを受けて呉西地区交通まちづくり市民会議は8月10日、計画の詳細を学ぶ2024年度第一回交通まちづくり公開講座を福野文化創造センターヘリオスで開催しました。講師に県城端線・氷見線再構築推進課長の黒﨑勇一氏を招き、これまでの経緯や今後の取り組みを語っていただいたうえで、来場者の質問に答えていただきました。

 黒﨑氏は、全国のローカル線は人口減少などで利用者が減り、サービス水準が低下するという“負のスパイラル”に陥っている現状を紹介したうえで、地域公共交通活性化再生法改正で国の交付金を公共交通の再構築に使えるようになったことなどを説明しました。

 城端線・氷見線の再構築計画については、「公共交通は『社会インフラ』であり、地域交通サービスは『公共サービス』である」との考え方を明確したうえで、両線の利便性・快適性向上に向け、新型車両導入や増便・増車、日中のパターンダイヤ化、ICカード導入などを進めるとしました。

ワークショップ
   黒﨑氏の説明に熱心に耳を傾ける来場者

 質問コーナーでは多くの質問が出され、黒﨑氏は「利便性向上については、まず全駅にICカードを導入。その後、新型車両導入に合わせて運行本数増、パターンダイヤ化を行う」「電気式気動車のような新型車両を導入すれば、あいの風とやま鉄道の電車運転士が城端線・氷見線も運転できるようになる」などと、答えました。

 最後に市民会議が「城端線・氷見線の利便性向上に関する提言」を発表。「幹」である両線だけでなく、「枝」であるコミュニティバスなどのフィーダー交通、「葉」であるデマンド交通やライドシェアなども含め、地域の総合交通体系を整備・構築することによって、一層の利用増と活性化を図ることを求めました。

 講座は、ユーチューブでもライブ配信しました。

※クリックすると、資料(PDF)などがご覧になれます。動画閲覧は、Google Chrome 、Safariがお薦めです。

【講座チラシ】【黒﨑氏PPT資料】【利便性向上に関する提言書】

 【黒﨑氏講演】                【質問コーナー】