呉西地区交通まちづくり市民会議

福井鉄道・えちぜん鉄道 LRT現地視察会

鷲塚針原駅
   高床・低床ホームが並ぶ、えちぜん鉄道鷲塚針原駅

呉西地区交通まちづくり市民会議は8月1日、高床式の鉄道車両と低床式の路面電車が相互乗り入れするという先進的な取り組みを行っている福井県のLRTを見学する現地視察会を開催しました。NPO法人ふくい路面電車とまちづくりの会(ROBAの会)事務局長の清水省吾さんと、元京都大学交通政策研究ユニット特定助教の松原光也さんの解説を聞きながら、21人の参加者が実際に電車に乗って駅施設などを見学しました。

(路線図は、福井鉄道ホームページ電車路線図をご覧ください。)

このような取り組みのきっかけは、えちぜん鉄道の前身である京福電鉄が2000年と2001年の2度にわたって正面衝突事故を起こし、全線が2年以上にわたり即時全面運休となったことでした。県東部のあわら市、県央部の勝山市と福井市を結んでいた2本の鉄道が突然、営業を止めたことで「地域の交通インフラをどうするか」という議論が巻き起こり、三セク新会社として設立されたえちぜん鉄道が路線を引き継ぐことになりました。

八ツ島駅
   高床・低床ホームがスロープでつながる八ツ島駅

さらに2008年には、越前武生駅と福井市街を結んでいた福井鉄道の筆頭株主だった名古屋鉄道が撤退を表明。沿線市、市民団体などの協議を経て、同社を地元資本を交えた地域で支える体制を構築。2016年には福井市街地東部で隣接していたえちぜん鉄道と福井鉄道の田原町駅が一体化され、全国初の鉄道と軌道の相互直通運転が開始されました。

相互乗り入れは、えちぜん鉄道三国芦原線鷲塚針原駅から福井鉄道福武線越前武生駅までの区間です。視察会では、えちぜん鉄道福井駅から高床式の鉄道車両に乗車。路面電車乗り入れ最終駅で高床式と低床式のホームが並ぶ鷲塚針原駅で下車した後、1本のホームに高床式と低床式が併設された八ツ島駅を見学、低床式電車で越前武生駅に向かいました。 帰路は、パーク&ライド駐車場が整備された水落駅、ショッピングセンター前に作られたベル前駅の見学しました。

両社では、駅増設やダイヤ改善、パーク&ライド駐車場整備のほか、フィーダーバスとの連携などで、利便性向上と利用者増に大きな成果を上げています。

 

【LRT現地見学会資料】クリックすると当日の現地見学会資料(PDF版)をご覧いただけます。  

【チラシ】 クリックすると、PDF版がダウンロードできます。