呉西地区交通まちづくり市民会議

公開講座「地域における公共交通の役割を考える」

宇都宮浄人氏
    カメラを前に講演する宇都宮浄人氏

 2021年度第2回交通まちづくり公開講座「地域における公共交通の役割を考える」を2022年1月23日に開きました。少子高齢化、人口減少が進む中で、地域の公共交通をどのように作っていけばよいかを、住民の皆さんとの意見交換を交えて考えようというもので、当初、南砺市じょうはな座大ホールを会場に、YouTubeを使ったオンライン配信を併用する予定でしたが、新型コロナ感染急拡大を受け、急きょ、じょうはな座会議室からオンライン配信のみの開催としました。

 最初に関西大学経済学部教授の宇都宮浄人氏が、「交通まちづくり~幸せな地域社会を目指して~」題して講演。経済面を含め、公共交通が地域に与えるさまざまな効果や、住民を最も幸せにする公共交通のあり方などについて、欧州の事例などを参考に説明しました。

 特に公共交通の投資効果について、「単に経済的な便益だけでなく、安心感やイメージアップなど幅広い“存在効果”がある。単体ではなく、多様な分野への波及を含めたクロスセクター効果を考えて評価すべき」などと強調しました。

ワークショップ
   「何でもトーク」で話す本田豊氏と宇都宮浄人氏

 講演に続き、宇都宮氏、富山大学都市デザイン学部教授の本田豊氏をアドバイザーに、zoomの双方向機能とYouTubeのコメント欄を使った意見交換会「交通まちづくり何でもトーク」を行い、自治会、議会、行政関係者らがオンラインで意見を述べました。

 宇都宮氏は、LRT化が検討されている城端線の利便性向上について「低床式にしなくても、ダイヤや車両を改善しバスをきちんと接続させれば、かなり便利になる。地域の財産にして自由に運営するのも一案」、鉄道を廃止してBRT(バス高速輸送システム)を導入するやり方は「初期投資が大きいうえスピードが遅いなど問題が多い」などと指摘。「交通は住民の幸せに直接かかわる問題であり、もっと地域で話題にしてほしい」などと語りました。

※クリックすると、資料(PDF)などがご覧になれます。動画閲覧は、Google Chrome 、Safariがお薦めです。

【講座チラシ】【宇都宮氏PPT資料】

【宇都宮氏講演】  宇都宮氏プロフィール   【意見交換会「交通まちづくり 何でもトーク」】

※「交通まちづくり 何でもトーク」の録画に、宇都宮氏のパワーポイント映像は写っていません。一部に音声の乱れがあります。

※【2021年度公開講座報告書はこちら】全講座の内容を文字起こししてあります。(PDF版)