呉西地区交通まちづくり市民会議

井波・庄川地域の公共交通について考える連続ワークショップ

意見交換
   日々の生活に根差したアイデアを考える参加者ら

 城端線から離れた井波・庄川地域の公共交通について考える連続ワークショップ「城端線LRT化に向けたアクセスの利便性向上を考える」を2022年5月28日、南砺市南山見交流センターで開催、両地域の住民ら30人が活発な意見を交わしました。今後、計4回開き、提言をまとめることにしています。

 井波・庄川地域は1972年まで私鉄の加越線が走っており、福野で城端線に接続するほか、津沢を経由して石動で北陸線に乗り換えることもできました。廃線後はバス代替となり年々便数が減少、現在は1日3往復のみで、高校生の通学などが大変不便になっています。

 最初に富山大学都市デザイン学部の本田豊教授が「地域公共交通とLRTについて考える」と題して講演。次世代型路面電車と訳されるLRTとはどのようなものなのか、などについて説明した後、コロナ禍による乗客減少などで経営悪化に苦しむJRの現状、県のLRT検討委員会の議論などにについて紹介しました。南砺、砺波両市の公共交通政策について、林幸則南砺市政策推進課交通政策係長、井口元勝南砺市政策推進課交通政策係長が解説しました。

 この後、参加者は4班に分かれて、「城端線にはどのようにアクセスできるとよいか」をテーマにグループ討論を行い、その結果を発表しました。自転車や車による送迎以外のアクセス手段がほとんどない現状のほか、「高校生が通学に苦労せざるを得ないのでは、富山県は教育県とは言えない」といった意見や、「路線バスはすべて城端線のフィーダー交通にして、双方の利便性を高めてはどうか」といった大胆な提案もありました。

主催 呉西地区交通まちづくり市民会議、井波モビリティ協議会、砺波庄川まちづくり協議会、一社ジソウラボ、一社イドウラボ

【チラシ】 クリックすると、ワークショップのチラシ(PDF版)がダウンロードできます。