呉西地区交通まちづくり市民会議

公開講座「城端・氷見線の夢と未来を語る」

講演する中川氏
      講演で「利便性向上は十分可能」と語る中川大氏

 呉西地区交通まちづくり市民会議は7月23日、福野文化創造センターヘリオスで2023年度第一回公開講座「城端・氷見線の夢と未来を語る」を開催しました。富山大学都市デザイン学部特別研究教授の中川大氏が「世界に誇れる城端線・氷見線を作りましょう」と題して講演しました。

 富山県地域交通政策監、富山市交通政策監などを務め、県の交通政策の中心を担っている中川氏は、利便性向上によって乗客数を大幅に増やした富山ライトレールやえちぜん鉄道などの例を挙げながら、「城端・氷見線も利便性向上で利用者を大幅に増やすことができる」と強調しました。

 そのうえで、パターンダイヤや列車が接続駅で一斉に到着し出発するランデブーコンセプトなどについて、城端・氷見線に取り入れた場合の具体的なダイヤ案を示しながら説明。城端線について「1時間間隔は実行可能。30分間隔は行き違い箇所増設が望ましい」、氷見線は「30分間隔に適している」などと述べました。

質疑コーナー
   活発な意見が交わされた質疑コーナー

 さらに、あいの風とやま鉄道がICカード乗車券や駅の情報ディスプレー、待合室の冷房など、城端・氷見線や高山線にないサービスを充実させていることを挙げ、地域が積極的に関われば、「世界に誇れる水準を目指すことが可能」と訴えました。

 講演の後の質疑では、聴講者の質問に中川氏が「これまでは大企業の交通事業者が鉄道を運営していたが、今後は交通事業者と行政、住民がいっしょになって、地域に密着した“自分たちの鉄道”にしていくべき」「駅まで来てもらえるように、いろいろな工夫をしてほしい」などと答えていました。

 講座は呉西地区公共交通再生研究会共催。YouTubeでライブ配信しました。

※クリックすると、資料(PDF)などがご覧になれます。動画閲覧は、Google Chrome 、Safariがお薦めです。

【講座チラシ】【中川氏氏PPT資料】

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