呉西地区交通まちづくり市民会議

公開講座「理想の地域交通体系 実現の道筋を考える」

講演する村尾氏
     講演する村尾氏

 呉西地区交通まちづくり市民会議は、となみ散居村ミュージアムと共催で12月23日、2023年度第三回交通まちづくり公開講座「理想の地域交通体系 実現の道筋を考える」を開催しました。前日来の大雪にもかかわらず、およそ60人が参加しました。

 NPO法人持続なまちと交通を目指す再生塾理事長で元京都府交通基盤整備推進監の村尾俊道氏が「未来から考える交通・まちづくり~地域の方々が共感できる希望の物語をどう紡げるか」と題して講演。JR城端・氷見線が、あいの風とやま鉄道に移管されることが決まったことについて、「沿線人口の減少で利用者が減ることは間違いない。城端・氷見線の将来を住民自らが自分事として考え、社会インフラとして維持し続ける覚悟が必要」などと述べました。

ワークショップ
   地域の将来について熱心に意見を交わす参加者

 氷見―富山間や福光―高岡間は車より鉄道の移動の方が速いとのデータを示しながら「車より速く行けるシーンはいくらでも作り出せる」。意外に多くの住民が通勤や通学で県境や市境を越えて移動していることを指摘したうえで、「交通を生活圏の観点で考える必要がある」とも強調しました。

 ワークショップでは村尾氏がファシリテーターを務めました。参加者らは、来場していた富山大学特別研究教授の中川大氏、同大教授の本田豊氏らを交えてグループに分かれ、地域別の昼間人口と通勤・通学の移動のほか、教育施設や病院、商業施設などを位置を合わせて図化した資料などを参考にしながら、地域のありようや交通体系の将来像について活発に意見を交わしました。

 講座は、YouTubeでライブ配信しました。

※クリックすると、資料(PDF)などがご覧になれます。動画閲覧は、Google Chrome 、Safariがお薦めです。

【講座チラシ】【村尾氏PPT資料】【ワークショップ資料】【地域別昼間人口資料】

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